テニスチェーンを探していて、こう思った方は多いはずです。「同じ見た目なのに、なぜ2万円のものと10万円のものがあるのか」と。答えは、並んでいる石がCZ(キュービックジルコニア)か、モアサナイトかの違いです。ただ、写真で並べても、正直ほとんど見分けがつきません。
私たちEMPIRE HOLLYWOODは、まったく同じデザインのテニスチェーンを、CZ版とモアサナイト版の両方で販売している数少ないショップです。3mm・4mm・5mmを店頭に並べて、お客様に見比べていただいています。この記事では、その両方を毎日扱っている立場から、何が本当に違い、どちらを買うべきかを、全価格を公開したうえで正直に書きます。

同じデザイン・同じ太さで比べると
4.7倍
CZ版 21,065円 に対して、
モアサナイト版 99,000円(5mm・50cm)。
そもそもモアサナイトとは(30秒)
モアサナイト(Moissanite)は、炭化ケイ素という鉱物の宝石です。もともとは隕石の衝突跡から発見された天然鉱物ですが、天然物は極めて稀少なため、現在流通しているものはラボで結晶を育てたラボグロウン(人工結晶)です。ダイヤモンドの「模造品」ではなく、ダイヤモンドとは別種の、それ自体が本物の宝石だと理解するのが正確です。
重要なのは次の点です。一般的な熱伝導式のダイヤモンドテスターは、モアサナイトをダイヤモンドと判定してしまいます。見分けるにはモアサナイト専用のテスターが必要で、肉眼での判別はプロでも困難です。詳しくはモアサナイトとは?ダイヤモンドとの違いと後悔しない選び方で解説しています。
CZ版とモアサナイト版、本当は何が違うのか
当店は同一デザインで両方を作っているので、違いを部品単位で並べられます。
| 比べる点 | CZ × Brass | モアサナイト × 925 Silver |
|---|---|---|
| 石の種類 | キュービックジルコニア(人工) | モアサナイト(炭化ケイ素・ラボグロウン) |
| モース硬度 | 約8〜8.5 | 約9.25〜9.5(ダイヤモンドは10) |
| 屈折率 | 約2.15〜2.18 | 約2.65〜2.69(ダイヤは約2.42) |
| 光り方 | 白く、素直にきれいに光る | 虹色の分散(ファイア)が強く、光が散る |
| 経年変化 | 表面に細かい傷が入り、曇って見えることがある | 硬度が高く、輝きが落ちにくい |
| 台座の金属 | Brass(真鍮)+多層コーティング | 925 Silver |
| 品質の証明 | なし | GRA鑑定書付(Dカラー・VVS1) |
| 納期 | 通常7営業日以内 | 受注製作のため約3〜4週間+発送1週間前後 |
| 5mm・50cmの価格 | 21,065円 | 99,000円 |
いちばん効いてくるのは硬度です。テニスチェーンは石が首元でこすれ合い、服とも常に接触します。硬度8前後のCZは、数年着け続けると表面に無数の細かい傷が入り、「なんとなく白く曇ってきた」状態になります。硬度9.25〜9.5のモアサナイトは、その進行が明確に遅い。買った直後の差ではなく、3年後の差にお金を払っていると考えるのが正確です。
「店頭で一番よく起きるのは、並べた瞬間にお客様が黙ることです。単体で見ると本当に分かりません。でも隣に並べて、光を振ると、モアサナイトだけ虹色が飛ぶ。あれを見てしまうと戻れない、と言われることが多いです。逆に、単体でしか見ないならCZで十分満足できます。これは正直にお伝えしています。」
モアサナイト テニスチェーンの全価格【3mm・4mm・5mm × 40〜60cm】
18Kゴールドコーティング/ホワイトゴールド/ローズゴールドの3色は同価格です。すべてDカラー・VVS1・GRA鑑定書付、台座は925 Silverです。
| 太さ | 40cm | 45cm | 50cm | 55cm | 60cm |
|---|---|---|---|---|---|
| 3mm | 66,000円 | 71,500円 | 77,000円 | 82,500円 | 88,000円 |
| 4mm | 74,800円 | 81,400円 | 88,000円 | 94,600円 | 101,200円 |
| 5mm | 83,600円 | 91,300円 | 99,000円 | 106,700円 | 114,400円 |
参考までに、まったく同じデザインのCZ版はこちらです。
| 太さ | 40cm | 45cm | 50cm | 55cm | 60cm |
|---|---|---|---|---|---|
| 3mm | 16,500円 | 17,050円 | 17,600円 | 18,150円 | 19,250円 |
| 4mm | 18,150円 | 18,700円 | 19,250円 | 19,800円 | 20,350円 |
| 5mm | 19,965円 | 20,515円 | 21,065円 | 21,615円 | 22,165円 |


実際に売れているのは、どの組み合わせか
モアサナイトのテニスチェーンは、点数としては多く出るものではありません。当店オンラインでの直近1年の実績は、3mm・4mm・5mmがそれぞれ数件ずつという水準です。ただし1件あたりの金額が大きく、平均すると1件あたり7万円〜10万円台になります。
そして傾向がはっきりしています。モアサナイトを選ぶお客様は、迷った末に「太い方」「長い方」を選ぶ確率が高いのです。CZ版では3mmと5mmに二極化するのに対し、モアサナイト版では上位構成へ寄ります。理由は単純で、一生ものとして買う人が多いからです。「どうせ買うなら」という判断が働きます。
CZ×Brass 16,500円〜/モアサナイト×925 Silver 66,000円〜/全国送料無料
GRA鑑定書は、何を証明してくれるのか
当店のモアサナイトには全てGRA鑑定書が付属します。ここは誤解が多いので、正直に書きます。
GRAは「資産価値の保証書」ではありません。そして、そもそもモアサナイトの4Cを評価する世界共通の権威機関は、まだ存在しません。最高権威であるGIAですら、モアサナイトについては「本物かどうかの識別」しか行わず、カラーやクラリティのグレード評価は行っていません。
そのうえでGRAが実用的なのは、石のグレード(Dカラー・VVS1など)とカラット、寸法が、番号とQRコード付きの書面で確認できる点です。つまり「スペックシート」として読むのが正しい使い方です。番号の照合方法や偽造鑑定書の見分け方は、GRAとは?モアサナイト鑑定書の正しい読み方と「偽物」の見分け方で詳しく解説しています。
どちらを買うべきか【3つの判断軸】
CZ版が正解の人
・1〜2年ごとにデザインを変えたい
・太さや長さをいろいろ試したい
・複数本を重ね付けしたい
・今日明日に着けたい(7営業日以内発送)
17,600円〜22,165円
モアサナイト版が正解の人
・5年以上、同じ1本を着け続けたい
・写真や動画で本気で光らせたい
・925 Silverの台座がいい
・書面で品質を持っておきたい
66,000円〜114,400円
迷ったときの現実解
まずCZ版の3mmか5mmで「自分に合う太さと長さ」を確定させる。そのうえで、同じ寸法のモアサナイト版へ進む。受注製作でやり直しが効かない以上、これが最も損をしません。
よくある質問
モアサナイトのテニスチェーンは、ダイヤモンドだと思われますか?
一般的な熱伝導式のダイヤモンドテスターはモアサナイトをダイヤと判定します。肉眼での判別も極めて困難で、見分けるにはモアサナイト専用のテスターが必要です。ただし当店は「ダイヤモンドとして売る」ことはしません。モアサナイトはそれ自体が本物の宝石であり、偽ることなくお伝えしています。
CZ版とモアサナイト版で、デザインや作りは違いますか?
デザインと石の留め方(4本爪)は同じですが、台座の金属が異なります。CZ版はBrass(真鍮)に多層コーティング、モアサナイト版は925 Silverです。またモアサナイト版は受注製作となり、納期が約3〜4週間+発送1週間前後かかります。
なぜ長さを5cm伸ばすだけで5,500〜7,700円も上がるのですか?
テニスチェーンは全長にわたって石が並ぶため、長くすると石の数がそのまま増えるからです。CZ版でも同じ理屈ですが、1粒あたりの単価が違うため、モアサナイト版では増加額が大きくなります。参考までにCZ版は5cmあたり約550円です。
モアサナイトは傷がつきますか?変色しますか?
モース硬度は約9.25〜9.5とダイヤモンド(10)に次ぐ硬さで、日常使用では傷がつきにくい石です。石自体が変色することもありません。ただし台座は925 Silverのため、金属側は経年で色が変わることがあります。手入れと再コーティングについては、当店では購入金額の30%で承っています。
GRA鑑定書があれば、買取や資産価値は期待できますか?
期待しないでください。GRAは石のグレードを書面で確認できるスペックシートであり、資産価値を保証するものではありません。モアサナイトの4Cを評価する世界共通の権威機関がまだ存在しないため、ダイヤモンドのような換金性を前提に購入するのは適切ではありません。日常的に着けて楽しむための宝石だとお考えください。
実物を見てから決められますか?
はい。EMPIRE HOLLYWOODの全国4店舗(十勝・札幌・大阪・名古屋)では、3mm・4mm・5mmのテニスチェーンを並べてご覧いただけます。モアサナイトのテニスチェーンを実際に手に取って見比べられるお店は、日本ではまだ多くありません。CZ版と並べて光に当ててから決めていただくのが、最も後悔のない選び方です。
どの太さから始めるのがおすすめですか?
1本で主役にするなら5mm、重ね付けの一枚として使うなら3mmが基準です。モアサナイト版は太さ1mmあたり約11,000円の差があるため、まずCZ版で自分に合う太さを確定させてから、同じ寸法のモアサナイト版へ進む方法をおすすめしています。
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CZとモアサナイトの差は、動画がいちばん分かります
光を振ったときの分散の違いは、静止画では伝わりません。実物の輝き方と着用イメージはInstagramでご覧いただけます。
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