Brass×CZ・925シルバー・コーティングの違い|メンズジュエリーの素材を実物の仕様で解説

ジュエリー素材の違い|Brass×CZ・925シルバー・コーティングを仕様で解説 ジュエリーの選び方

ジュエリーの商品ページを見ると、「Brass」「925 Silver」「18K Gold Plated」「ロジウムコーティング」「サージカルステンレス」——素材の名前がずらりと並びます。ところが、それぞれが実際にどう違い、どれが変色し、どれがアレルギーに配慮されていて、どれが自分に必要なのかを説明しているページは、ほとんど見つかりません。

この記事では、私たちEMPIRE HOLLYWOODが実際に製品へ使っているコーティングの層構造を、厚み(μm)まで公開して解説します。ここまで書いている国内のショップはほとんどありません。読み終えたときに、あなたが買うべき素材が決まっている状態を目指します。

18Kゴールドコーティングの多層構造|テニスチェーンのマクロ写真(EMPIRE HOLLYWOOD)

当店のコーティングは

4

白銅スズ 1μm → パラジウム 0.03μm →
金 0.025μm → 保護樹脂。

素材5種の違い【一覧表】

Brass × コーティング925 Silverステンレス
正体銅と亜鉛の合金(真鍮)銀92.5%+他の金属7.5%鉄+クロム等の合金
変色コーティングが減ると地金が出る硫黄と反応して黒ずむほぼ変色しない
造形の自由度◎ 複雑な形も可能◎ 石留めに向く△ 硬く加工しにくい
石留め△ 爪留めに不向き
重さしっかりあるある軽め
当店の価格帯5,500円〜51,700円66,000円〜423,000円取り扱いなし
向いている人デザインを楽しみたい/買い替えたい長く1本を使いたいとにかく手入れをしたくない
※当店はBrass×CZとモアサナイト×925 Silverの2軸で商品を構成しており、ステンレスは扱っていません。比較のために掲載しています。

Brass(真鍮)は「安物」なのか

結論から言うと、違います。Brassは銅と亜鉛の合金で、日本語では真鍮。金管楽器(brass band の brass です)や仏具、建築金物に古くから使われてきた素材で、「安いから使う」のではなく「加工性と強度のバランスが最も良いから使う」金属です。

ヒップホップジュエリーでBrassが主流である理由は明確です。

  1. 複雑な造形ができる。プロングキューバンのような立体的で爪の多い構造は、硬すぎる金属では作れません。
  2. 石をしっかり留められる。爪を曲げて石を固定する作業には、適度な粘りが必要です。
  3. 重量が出る。ヒップホップジュエリーは「手に取ったときの重さ」が満足度に直結します。軽すぎる素材は安っぽく感じられます。
  4. コーティングの下地として優秀。後述する多層構造がしっかり乗ります。

弱点も正直に書きます。Brassはそのままだと空気中で酸化し、緑がかった変色(緑青)を起こします。だから必ずコーティングします。「Brassは変色する」のではなく「Brassはコーティングして使う素材」と理解するのが正確です。

当店のコーティングは、実際にこうなっています

ここが、この記事で最もお伝えしたい部分です。ジュエリーの品質はコーティングの「有無」ではなく「層の構成」で決まります。当店の製品仕様を、そのまま公開します。

18K Gold Plated(金色)White Gold(白色)役割
① 下地白銅スズ 1μm白銅スズ 1μm地金からの成分移動を止め、上の層を密着させる
② 中間パラジウム 0.03μmパラジウム 0.03μmプラチナ系の貴金属。耐久性と密着性を高める
③ 表面金 0.025μmロジウム 0.025μm見えている色そのもの
④ 保護透明エポキシ樹脂酸化を防ぎ、光沢を保つ
※当店商品ページに記載している製品仕様です。ロジウム・パラジウムを用いた多層構造は、世界的なハイブランドでも採用されている技術です。

「お客様から一番多いのは『メッキでしょ?』という質問です。答えは『はい、ただし何層のメッキかで別物になります』。金を1層だけ薄く乗せたものと、下地・パラジウム・金・保護樹脂まで積んだものでは、1年後の姿がまったく違う。だから当店は仕様を隠さず全部書いています。そのうえで、それでもいつかは減ります。だから再コーティングを用意しているんです。」

磯田EMPIRE HOLLYWOOD ジュエリーバイヤー/店舗スタッフ

925シルバーとは何か(そして、なぜ黒ずむのか)

925 Silver(スターリングシルバー)は、銀を92.5%含む合金です。「925」という数字がそのまま純度を表しています。

なぜ100%にしないのか。純銀は柔らかすぎて、ジュエリーとして形を保てないからです。指で押せば曲がり、石留めの爪はすぐ緩む。そこで残り7.5%に銅などを混ぜて強度を出したものが925 Silverであり、これが世界標準になっています。

そして重要な事実。925 Silverは変色します。「シルバーだから安心」ではありません。銀は空気中や汗に含まれる硫黄と反応して硫化銀となり、黄色みを帯びた後、黒ずんでいきます。これは品質不良ではなく、銀という金属の性質です。

だから当店の925 Silver製品にもロジウムコーティングを施しています。ロジウムはプラチナ系の貴金属で、硫黄と反応せず、白く硬い。「変色しやすい銀を、変色しない貴金属で覆う」——これが925×ロジウムという組み合わせの意味です。

「18K Gold Plated」は18金ではありません

ここは誤解が最も多く、そして最も正直に書くべき部分です。

表記意味中身
18K / K1818金無垢金75%の合金。素材そのものが金
18K Gold Plated18金”相当の色”のコーティング地金はBrass。表面が金の層
Gold Filled金を圧着した層Platedより厚いが無垢ではない
Gold Vermeil925 Silverに金を厚く乗せたもの地金が銀であることが条件

当店は商品名に必ず「Plated」と明記しています。「18K」とだけ書けば高級に見えますが、それは誤認を招く表示です。お客様が正しく理解したうえで納得して買えることのほうが、目先の売上より重要だと考えています。現在、当店では10K・14K・18Kおよび天然ダイヤモンド商品の通常展開は行っていません。

金属アレルギーへの配慮について

当店の製品は、ロジウムやパラジウムを用いた多層構造を採用しており、金属アレルギーをお持ちの方にも配慮した設計です。実際、多くのお客様に問題なくご使用いただいています。

ただし、すべての方にアレルギー反応が出ないことを保証するものではありません。金属アレルギーは個人差が非常に大きく、反応する金属も人によって異なります。特に肌が敏感な方は、ご使用をお控えいただくか、十分にご検討のうえご購入ください。すでに特定の金属で症状が出たことがある方は、事前に医療機関でパッチテストを受けることをおすすめします。

なお、コーティングが摩耗して地金が露出すると、それまで問題がなかった方でも反応が出ることがあります。肌に触れる面の色が変わってきたら、再コーティングのタイミングだとお考えください。

石の素材:CZとモアサナイト

地金と同じくらい重要なのが石です。当店はCZ(キュービックジルコニア)モアサナイトの2種類を扱っています。

CZモアサナイト
モース硬度約8〜8.5約9.25〜9.5
屈折率約2.15〜2.18約2.65〜2.69
経年変化細かい傷で曇ることがある輝きが落ちにくい
組み合わせる地金Brass + 多層コーティング925 Silver
鑑定書なしGRA鑑定書付(Dカラー・VVS1)

ここでも「CZ=安物」ではありません。CZは価格に対する見え方が非常に優秀な石で、当店の主力もCZ×Brassです。違いが出るのは3年後、5年後です。詳細はモアサナイトとダイヤモンド・ラボグロウン・CZの徹底比較をご覧ください。

Brass×CZとモアサナイト×925 Silverを見比べる

同一デザインで両方を展開/全国送料無料/店舗で実物をご覧いただけます

結局、どれを選べばいいのか

Brass × CZ を選ぶべき人

・デザインをいろいろ試したい
・1〜2年で買い替えるつもり
・複数本を重ね付けしたい
・予算を抑えて完成度を取りたい
5,500円〜

モアサナイト × 925 Silver を選ぶべき人

・5年以上、同じ1本を使いたい
・肌が敏感で地金の質を重視したい
・書面で品質を持っておきたい
・輝きの持続を最優先したい
66,000円〜

どちらでも共通して大事なこと

コーティングは消耗品です。減ったら購入金額の30%で再コーティングでき、本体が無事なら何度でも可能です。「買って終わり」ではなく、直しながら使う前提で選んでください。

よくある質問

925シルバーとは何ですか?

銀を92.5%含む合金で、スターリングシルバーとも呼ばれます。純銀は柔らかすぎてジュエリーの形を保てないため、残り7.5%に銅などを混ぜて強度を出しています。「925」という刻印がそのまま純度を表しており、世界標準の規格です。

925シルバーは変色しませんか?

変色します。銀は空気中や汗に含まれる硫黄と反応して硫化銀となり、黄色みを帯びた後に黒ずんでいきます。これは品質不良ではなく銀の性質です。EMPIRE HOLLYWOODの925 Silver製品にはロジウムコーティングを施し、この反応を防いでいます。

ロジウムコーティングとは何ですか?

ロジウムはプラチナ系の貴金属で、白く硬く、硫黄と反応しません。シルバーやBrassの表面に薄く施すことで、変色を防ぎながら白い輝きを出します。EMPIRE HOLLYWOODのホワイトゴールド仕上げは、表面0.025μmのロジウムによるものです。

「18K Gold Plated」は18金ですか?

いいえ。18金相当の色でコーティングした状態を指し、18金無垢とは別物です。地金はBrass(真鍮)で、その表面に金の層があります。EMPIRE HOLLYWOODでは誤認を避けるため、商品名に必ず「Plated」と明記しています。

Brass(真鍮)は安物ですか?

いいえ。銅と亜鉛の合金で、加工性と強度のバランスに優れた素材です。複雑な造形と確実な石留めができ、適度な重量も出るため、この価格帯で見た目の完成度を出すには最も合理的な選択です。ただしそのままでは酸化するため、必ずコーティングして使用します。

コーティングはどのくらいで剥がれますか?

使用頻度、汗の量、こすれる場所によって大きく変わるため、一律の年数はお伝えできません。摩擦が多い部分(留め具の周辺、肌に強く当たる面)から先に薄くなります。色が変わってきたら再コーティングのタイミングです。EMPIRE HOLLYWOODでは購入金額の30%で承っており、本体が無事なら何度でも可能です。

金属アレルギーでも着けられますか?

ロジウムやパラジウムを用いた多層構造で、金属アレルギーに配慮した設計にしています。多くのお客様に問題なくご使用いただいていますが、すべての方に反応が出ないことを保証するものではありません。肌が敏感な方はご使用をお控えいただくか、十分にご検討のうえご購入ください。

ステンレスのジュエリーは扱っていますか?

扱っていません。ステンレスは錆びにくい一方で硬く加工しにくいため、ヒップホップジュエリーに必要な複雑な造形や爪による石留めには向かないためです。手入れを一切したくない方にはステンレスが適していますが、デザインの自由度は大きく制限されます。

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監修・著者

著者:EMPIRE HOLLYWOOD 商品部・ジュエリーバイヤー 磯田
監修:EMPIRE HOLLYWOOD 店舗運営チーム(全国4店舗で実物を日々取り扱い)
公開日:2026年8月17日/最終更新:2026年8月17日

コーティングの層構成と厚みは、当店商品ページに記載している製品仕様に基づきます。硬度・屈折率は一般に公表されている物性値の範囲を示しています。金属アレルギーに関する記述は医学的な診断ではありません。症状がある場合は医療機関にご相談ください。価格はすべて本記事公開時点の当店公開価格(税込)です。

素材の差は、光の返り方に出ます

コーティングの質は写真では伝わりにくい部分です。実物の質感と着用イメージはInstagramでご覧いただけます。

Instagram(@empire.hollywood)を見る

※本記事は公開時点の情報に基づきます。製品仕様・価格・取り扱いは変更される場合がありますので、最新の情報は各商品ページをご確認ください。

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